青いスケッチブックを頂いて。

リトグラフのワークショップ2日目でした。

私は現在、講師の立場で実技を見ていて、
過去において美術館スタッフだったので、
“裏方”の人の労力が身体感覚で測れて
『ありがとう』の気持ちで一杯。

私の作品はやはり『COPY』っていうのは
それ自体で一種の版画だから、
それを又、版に転写っていうのは、『人の温かい描写線』の良さは無いのだな。
という感想。
かなり加筆もしたのだけれど。時間が足りない。自分のイメージより墨が載らなかった。

フォルムが稚拙でも。手で描いた作品は、刷り上った時、強さ、温かみがあります。

杉本博司のSEAシリーズのゼラチン　シルバープリントのグラデーションが頭にあって、丸いCD　WALKMANが水面に映った月みたいになればいいと思って制作したのですが。。。。

下の版は急遽クリーム色を使ったのですが、
作品によってこの色が全く違う色味を帯びて来るのも何度も体験しても、神業としか思えなく、すみじみ・・・・。

水彩をならっている人が、墨で作った版は一筆一筆が、うろこの様にきれい。
昼間に制作できてうれしいですよね。って意気が合う。

版って重ねると、墨ベタの部分も深みが出る。

元印刷業のおじさんは退職後オランダに行った時の風景画を制作。
私も新聞広告制作していた時代があるので、なんとなく親近感。

もっと皆さんの版と刷りよくみてくればよかったなあ。
版画の教室を見つけてみようとおもう。
今回つくった版をもうすこし手を入れたいな。
墨の色ももう少し。

世代の離れた人と作品を通じて、一般社会的な規制を超えて繋がれるのも、美術のよさだよな。
『美の前で人は完全に平等になるのです。』
（BY　千住博）
うつくしいって感覚はみんな人間に等しくある感情だから。

創美の3人の講師、助手の方々の展覧会が4月に上野の東京都美術館であるそう。
『今から作品制作して完成したら、出せるので機会があればぜひ。』
だって。笑。

『お土産としてー。』
ちいさな布貼りのスケッチブックを頂く。
展覧会の記録帳にしようかな。

『とにかく手を動かすこと。』
最期の講師の先生の言葉がぐっと勇気をくれる。
わたしもそう思う。


新しい美術館は誰の設計か不明だけれど、
水をものすごく上手く配置して、空間感覚新たにしてくれる。天国みたい。
カフェでモモと胡桃のケーキをぱくぱく食べて家路につく。
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帰り道はやっぱり迷う。
群馬の道ってどうしてあんな、広告バナーだらけのサイトみたいに下世話なんだろう。
行政者の勉強不足にはほんと疑問。

参加者の方に聞いた話では、桐生の公民館も、何千万って陶芸の釜を買ったのに、デジタルプリントの最新機種を用意したのに、使える人がいないって理由でお蔵入り！なのだそう。
完璧行政ミスじゃん。
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そうそう帰りの車のラジオでゲストがトライセラトップスの和田くん。
お父さんは有名ですが、（おかんもか）
彼も学生時代は絵描いてたそう。
なんかうれしいね。
迫害多くて立場弱い美術ですが。
『絵の凄さを思い知らせてやる』
（by　村上隆）
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朝も迷って、いちごハウスの方に地図描いてもらう。地図って空間認識がはっきりしていないと描けないもんです。

地図のきちんとかけて、気持ちよく道教えてあげられる人に生徒をしたてよう。

迷ってもつくやー
って結構緊張感足りないんだな。笑。