京の伝統産業体験工房モデル推進事業というのが
京都府主催でいくつかの工房で行われていたらしい。

其の1つ、『玄(くろ)の工房』株式会社京都紋付さんへ
黒の正絹生地に家紋入れをして、袱紗仕立てを体験させてもらいに行きました。

他にも窯元で焼き物や、型友禅や絞り染め等名を連ねる中
何故かコレしか予約が入らなくての偶然なのにこのごろ自分的に
話題の袱紗だよ。

四条の壬生という地名の所。
工房というので庵みたいな建物を想像していたら
あらら3階建て程もある、タイル張りの近代的なビルでした。

挨拶をしてお邪魔させていただくと、サムエ風の制服を着た
若い女の社員の方が何回も健康サンダル履きかえされ、沢山の
反物の入ったコンテナの部屋をくぐり抜け、体験工房へ案内してくださる。

部長の●さんに一連の工程を説明してもらうも、全く解らない。笑。
しかも受講者は私一人だよ。

2工程のうち先ず。
紋洗いというのをやる。

つまり、黒の正絹に紋を入れる為の、直系3センチ程の白い円形部分を塗り、それを防水、定着下地を作るのらしい。

コンクリートのドアの無いお茶室(入ったことないが)風の
入り口をくぐると、職人さんが正座していらっしゃった。
H爪さん。彼の前のテーブルに正座する。
脇には全長50センチ程の大きなフラスコがお湯を張られて沸々
蒸気を上げている。

透明なA液を塗り(下地かな?)はみ出さない様に
白濁のB液をぬり、蒸気にあて定着させ、
ドライヤーで乾かす。

Hさんはコブシ大の鉄のコテで素早くこの工程をこなす。

新しい技を習得するには、ぽーっとしてられない。
失礼の無い様に神経を集中して行う。

この時点で自分が何の工房に来たのかイマイチ不明でだった。
教わるのって、教える勉強になる。
自分の当たり前も初めての人にとっては
こんなに一寸先は闇な感覚なんだなあ・・・。

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