思わず手を触れたくなるものを造形したそうですが、DON’T TOUCHガードでしたが、グリーン牧場の子羊を思う存分愛でてからの、牧場で刈り取られた羊毛を使った架空の動物の毛皮を造形した作品「ハララ サウルス」は、さっきの子羊の臭いが鼻をくすぐり、生命感を醸し出していた。
“本物の雰囲気”ってのを出すために、色や艶等見た目に拘る事が現代では多いけれど。
ニオイって本体から湧き出るものを感じられる鼻でありたい。低くても高くても。
空想動物の『ハララサウルス』の毛皮がその本体の想像図もないままに展示されている。マフィアの部屋の常套句で使用される虎の毛皮の敷物状のノモが一枚。どうやらハララサウルスは鬣があった様子だ。
他にも部分の破片が10個程展示してある。角型、海綿状の毛の塊、少し高めに掲げられたそれらから私達はハララサウルスの巨大さを想像するばかりだ。
野球球くらいのまん丸の毛皮を観て、我が妹君は『これ、たまたまー?』。そうかもね。現代美術は天然の詳しくない人にたっぷり芸術作品を日常視点で解釈してもらうのが良い鑑賞法だと再確認した。 

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