東アフリカ・色と模様の世界―無文字社会の豊かな創造力
福井 勝義 日本放送出版協会 2000/01 ¥588
5年前のテキストです。(まだ途中なんですが、ちまちま読み。放送は忙しくて殆どみられなかったのですが、キャノンが協賛の特番でもこのエチオピアの牧畜民ボディの人々の特集してました。)
 『動物に依存することによって人間社会あるいは世界観がどう規制されるのか?』という疑問をもった文化人類学者の福井教授は、南アフリカの遊牧民は『中央政府の影響を殆ど受けることがない』『人を直ぐ殺す』という報告を受け、自らの問いを解明する地として現地へ赴く。無文字文化のボディの言葉を耳で覚え、色図を用いて彼らの生活源である牛の模様、色に対する認識から彼らの価値観を事細かに明らかにする。
牛と密着した個人のアイデンティティのあり様は、宗教や政治もこーゆーことなのかなー。と思わせてくれる。集団秩序を永続的に保持する法則。それが自然とごく単純に結び付いている人々。
“良い事”を言う人は沢山いる。『一般的な情報はそれなりに意味を持つが、深みがない。どんな場合でも具体的な、そして個別な事例を基にして考えていく事が重要である。』すごく印象に残った福井教授の言葉です。

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